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<楽天>岸 痛恨 9回2死から勝利目前の被弾

岸孝之選手

 完投勝利目前の東北楽天エース岸が九回2死から筒香に同点弾を許した時点で事実上試合は決した。「1球魔が差したのか」。梨田監督にもこう見えた勝負の1球は、筒香有利の3ボール1ストライクから。岸が投じた膝元へのチェンジアップをすくい上げるように打たれ、右翼席中段へと運ばれた。直後、岸はあっけにとられ、笑うしかないような表情でぼうぜんと打球を見守った。
 外角一辺倒で警戒し続けた攻めの後、急に内角へ来た球を見逃さなかった球界の4番と言える相手が上手だった、というだけではない。「さほど精度が良くなかったチェンジアップをなぜあそこで選択したのか。四球を与えてもいいくらいの余裕があっても良かった」。岸は投球のわずかな迷いを認め、「自分の甘さが出た」と責任をかぶった。確かに嶋とのバッテリーの油断は否めない。
 とはいえ岸に最少リードでの投球を強いた打線も十分とは言えない。延長十回2死満塁で1点でも追加できれば、九回の同点被弾を帳消しにし、岸を勝ち投手にする可能性はあったからだ。
 5月、岸は試合前までの先発全4試合でチームを勝利に導く大黒柱の働きだった。今回も勝てば月間勝ち越した勢いで6月に入れた。5月を一つの負け越しで終えたというだけではない重苦しい敗戦だ。(金野正之)


2018年06月01日金曜日


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