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<羽生結弦>魂の演技、日本に感動 五輪連覇、被災地に勇気

フィギュアスケート男子FS 金メダルを獲得し、日の丸を胸に抱く羽生結弦=2018年2月17日、韓国・江陵(写真部・川村公俊撮影)

 羽生結弦選手(23)=ANA、宮城・東北高出=はさまざまな苦難に耐え、冬季五輪の個人種目で日本選手初の2連覇の偉業を成し遂げた。「追い込まれると強い」と自負する負けず嫌いのスケーターは氷上で見せる魂の演技が日本中に感動を与え、国民的ヒーローとなった。
 2011年に仙台市泉区で練習中に東日本大震災に襲われ、避難生活を経験した。スケートをやめることも考えたが、周囲の手厚い支援を受けて続け、14年ソチ五輪ではフィギュア男子でアジア初の金メダルを獲得し、被災地を勇気づけた。
 昨年11月にジャンプを着氷する右足首の靱帯(じんたい)を損傷したが、不屈の闘志で窮地を乗り越えた。痛み止めを服用した平昌五輪で表彰台の真ん中に立ち「スケート人生だけでなく、今までの人生、これからの人生も全て懸けた結果」と胸を張った。
 偉業を達成しても燃え尽きることはない。けがは癒え、既に新シーズンでの飛躍に向けて始動している。「4回転半ジャンプに挑戦したいし、4回転半ができたら5回転の練習もしたい。(体への)衝撃があると思う。簡単にはできるとは思っていないが、いつかできるようにしたい」と意欲を燃やす。
 国内には平昌五輪銀メダルの宇野昌磨選手(トヨタ自動車)、海外でもネーサン・チェン選手(米国)ら自分より若い選手の台頭が著しいが、まだまだ世界トップの座を譲るつもりはない。


2018年06月01日金曜日


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