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<秋田新幹線>JR東、新ルート検討 岩手県境にトンネル、防災強化し運行安定化へ

 JR東日本が、秋田新幹線の岩手、秋田県境にトンネル新設を含む新ルートの整備を検討していることが31日、分かった。新トンネルは県境をまたぐ現在の仙岩トンネルの代替となる。秋田新幹線は県境区間で奥羽山脈の山々の間を縫うように走る在来線ルートを使っており、新ルート整備は防災面の強化や運行安定化が狙い。アクセス性向上も期待される。

 大仙市の老松博行市長が31日開会の市議会6月定例会で明らかにした。同市や秋田県によると、新ルートと新トンネルの整備を検討しているのは秋田新幹線が通る田沢湖線の赤渕(岩手県雫石町)−田沢湖(仙北市)間(18.1キロ)。
 奥羽山脈を横断する区間で、特に沢沿いを通る秋田県側はカーブがきつく、勾配が大きい。風雨や雪などの悪天候に弱く、運休や遅延が度々発生している。
 JR東日本は輸送障害の解消のため、約3.9キロの仙岩トンネルよりも長く、直線的な単線の新トンネルを構想した。複数のルートを検討しているとみられ、2015年5月にボーリングなどの現地調査に着手。17年11月、県に結果を説明した。
 県の担当者によると、JR東日本は「整備費用がかかっても維持費は少なく、災害に強いなどのメリットがある」と話したという。
 秋田新幹線大曲駅がある大仙市は7月、沿線自治体などで構成する整備促進期成同盟会を設立する方針。老松市長は市議会の市政報告で「安全性向上や定時運行による経済的効果を期待する」と述べた。
 秋田新幹線は1997年に開業した。既存の鉄道線路を拡幅したミニ新幹線で、最速3時間37分で東京−秋田間を結ぶ。
 JR東日本秋田支社は「現段階で話せることはない」としている。


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2018年06月01日金曜日


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