広域のニュース

<ILC>全長20km、建設費5000億円に 文科省部会、本体圧縮案「妥当」

 岩手、宮城両県にまたがる北上山地が建設候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を巡り、文部科学省有識者会議作業部会は31日、国際将来加速器委員会(ICFA)が加速器全長を31キロから20キロにして建設費8300億円を5000億円に削減するとした新計画案を妥当と判断した。人件費などを加えた総事業費は7355億〜8033億円と試算。当初示していた1兆912億円を大幅に下回った。(9面に関連記事)
 作業部会はICFAの報告を基に、加速器本体の建設費を5152億〜5830億円と試算。総事業費を有識者会議に報告した。
 光熱費、人件費などの運転経費は当初の年間491億円を366億〜392億円に抑えた。建設前の設計や環境調査の経費は233億円とした。
 建設地は未定のため、総事業費に用地取得費や基盤整備費は含まれていない。作業部会は「コスト変動や技術上の課題があれば、追加経費が発生するリスクがある」としている。
 文科省が民間機関に委託した経済波及効果の調査結果も見直した。当初は建設開始から20年間で4兆4606億円だったが、建設規模の縮小で2兆6500億〜2兆9100億円と算出した。


2018年06月01日金曜日


先頭に戻る