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仙台・泉区に支援学校松陵校が開校 教室不足はなお深刻 解消へ急ピッチ

開校式であいさつする鳩原校長

 仙台市泉区の旧松陵小校舎を活用した県小松島支援学校松陵校の開校式が1日、同校体育館であった。県内で廃校を特別支援学校に転用するのは初めて。地域住民向けに学校施設を開放し、子どもたちとの交流促進も目指す。
 児童生徒10人、学校や地域の関係者ら約100人が出席した。県教委の高橋仁教育長が開校を宣言。鳩原潤校長は「地域住民と協働し、市教委などと連携しながら、子どもの成長を支援したい」とあいさつした。
 松陵校は小、中両学部の9教室を設けた。市北東部から知的障害のある児童生徒を受け入れ、将来は30〜40人程度の通学を見込む。今月から体育館と校庭、教室を地域住民に開放する。
 県は2014年3月、特別支援学校の児童生徒の増加に対応するため、市に協力を要請した。13年3月に閉校となった旧松陵小校舎を市から無償で借り、バリアフリー化の工事などを進めてきた。

 仙台圏では、知的障害のある児童生徒を受け入れる特別支援学校の教室不足が深刻になっている。通学希望者が急増しているためで、県小松島支援学校松陵校の開校後も約30教室が足りない状況だ。県教委は受け入れ態勢の整備を急ピッチで進めている。
 県教委によると、仙台圏の特別支援学校で知的障害のある児童生徒は2016年度、小、中両学部、高等部を合わせ1481人に上った。10年前の1.4倍の水準。24年度には16年度比16.1%増の1720人に達する見込みで、以降も高止まりが続く見通しだ。
 県教委特別支援教育課は「自閉症や情緒障害の児童生徒数の伸びが大きい」と説明。特別支援教育に対する保護者らの理解が広がったことなども背景にあるとみられる。
 県教委は11〜17年度、校舎整備により仙台圏で80教室を新たに確保した。仙台市太白区秋保地区で24年度に学校新設を計画するなど、教室不足の解消を急ぐ。
 高橋仁教育長は「松陵校の開校は教室不足解消への大きな一歩だが、問題が全て解決するわけではない。仙台市とも相談し、さらに改善に努めたい」と話す。


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2018年06月02日土曜日


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