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大崎・農家が手作りオードブル出前事業 農ドブル里山PR

テスト営業で農家手作りの里山料理を楽しむ招待客=大崎市鳴子温泉の旅館大沼

 宮城県大崎市の農家らが鳴子温泉の旅館と連携し、湯治客に里山料理を振る舞うケータリングサービス「農(のう)ドブル」を16日に始める。地元の食の魅力を農家が直接発信し、集客と所得アップにつなげるのが狙い。2019年には外国人向けプランの提供を始め、宮城の里山文化を売り込む。

 「農ドブル」は農家の手作りオードブルを略した造語。大崎市岩出山のデザイン事務所「ブルーファーム」が企画した。メンバーは鳴子温泉、岩出山両地区の農家や飲食・食品加工業者ら約10人。
 食材は生産者が朝に収穫した野菜、地元産の豆腐やジェラートなど。調理はメンバーで分担し、湯治客の目の前で炭を使ってご飯を炊いたり、タケノコを網焼きしたりする。調理後は湯治客と一緒に食事を楽しみ交流を深める。
 5月16日には鳴子温泉の旅館大沼に知人ら16人を招いてテスト営業をした。提供したのはタケノコの煮物やフルーツトマトのサラダなど11品。招待客は「調理風景を見られるのが面白い」「野菜が新鮮でおいしい」などと感想を語った。
 食材を提供した大崎市岩出山の高橋博之さん(45)は「地元の仲間と地元の強みを出せる場ができるのはうれしい」と意欲的。旅館大沼湯守の大沼伸治さん(55)は「湯治の新しいスタイルとしてPRできる」と期待を寄せる。
 収穫や豆腐作りなど里山体験とのセットプランも用意する。19年には外国人への提供を始め、「INAKA(いなか)」の文化を世界に発信する計画だ。
 ブルーファーム社長の早坂正年さん(37)は「採った野菜をその日のうちに提供するのは都会の一流レストランでもなかなかまねできない。ここでしか味わえない里山と湯治の魅力をフルに生かしたい」と意気込む。
 サービスを始める16日は湯治について学ぶ東京の市民講座の受講生約50人に提供する。事前予約が必要で10人以上から。7月分から受け付ける。料金は1人5000円(税抜き)。連絡先はブルーファーム0229(25)5442。


2018年06月02日土曜日


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