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<秋田おばこ農協>「金のいぶき」作付け9割減 昨年不作に加え、未収金問題も影響

 宮城県が開発した玄米食専用品種「金のいぶき」の作付面積の約3割を占める秋田おばこ農協(大仙市)で、今年の作付面積が昨年に比べて87.2%減少したことが1日、分かった。昨年の不作に加え、同農協と宮城県北の米穀卸売会社との間に生じた約12億5600万円に上る巨額未収金問題も影響し、大幅に作付けを減らしたとみられる。
 秋田おばこ農協によると、2015〜18年の金のいぶきの作付面積はグラフの通り。昨年の133ヘクタールが今年は17ヘクタールと激減した。
 昨年の天候不順でいもち病が発生し、金のいぶきの収量が減ったため別の品種に変更した生産者が多い。さらに収穫後の昨年11月に発覚した巨額未収金問題の存在が作付面積減少に追い打ちを掛ける形となった。
 金のいぶきの出荷先の企業(東京)は、会計処理の不備で未収金が生じた宮城県北の米穀卸売会社のグループ会社。これに嫌気して金のいぶきを敬遠した生産者もいるという。
 秋田おばこ農協の担当者は「金のいぶきの作付面積が減ったのは昨年の不作が一番の要因だが、未収金問題も理由の一つだ」と話した。
 一般社団法人高機能玄米協会(横浜市)によると、金のいぶきの昨年の作付面積は全国で計455ヘクタール。同農協が作付面積を減らした影響で、今年は計300ヘクタール程度に減る見通しだ。
 同農協は大仙、仙北両市と秋田県美郷町を管轄し、米の取扱量は全国一を誇る。金のいぶきは宮城県古川農業試験場(大崎市)が06年に開発し、16年3月に県の奨励品種に指定。今年から一般作付けが始まった。


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2018年06月02日土曜日


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