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緑の牧場に8年ぶり牛駆け回る 原発事故で休止の扇ケ峰牧野、放牧再開

市街地を望む牧場を駆け回る牛
市街地を望む牧場を駆け回る牛

 福島県喜多方市塩川町の扇ケ峰牧野で1日、放牧が8年ぶりに再開され、牛たちが元気に駆け回った。東京電力福島第1原発事故で休止が続いていた。放牧は10月末まで。
 酪農家など市内4軒の乳牛8頭と肉牛3頭が、標高約500メートルの牧場にトラックで運ばれ、検査を受けた後、次々と放された。
 扇ケ峰牧野は酪農家らで組織する市牧野組合が運営。原発事故直後の2011年度、市内の牧草から当時の暫定許容値を上回る放射性物質が検出され、放牧は休止となった。
 組合は17年度、福島県の支援事業で放牧地20ヘクタールのうち約9.5ヘクタールの表土や牧草を一新。放牧前2回の検査で、牧草などから放射性物質は検出されなかった。
 佐々木長徳組合長は「放牧はもうできないと思っていたのでほっとした。健康で元気に育つ会津の牛の姿を発信し、原発事故の風評を払拭(ふっしょく)したい」と喜んだ。


2018年06月02日土曜日


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