広域のニュース

<むすび塾>「南海に教訓生かして」宮城の被災者らが講演 静岡新聞社と共催 静岡・駿河

多くの参加者を前に震災の教訓と備えの大切さを訴える被災者ら=静岡市駿河区の静岡新聞社・静岡放送本社体育館

 防災・減災キャンペーン「いのちと地域を守る」に取り組む河北新報社は2日、静岡新聞社と共催し、静岡市駿河区で「東日本大震災を忘れない〜被災体験を聞く会」を開いた。仙台、気仙沼両市などの被災者ら4人が、南海トラフ巨大地震への備えを参加者約200人に呼び掛けた。

 仙台市若林区の会社員柴崎智和さん(42)は、消防団員として生存者を捜索した体験を紹介。父親が津波の犠牲になり「海に面する駿河区は仙台と共通する地形が多い。家族の普段からの話し合いが防災意識を高める」と訴えた。
 実家がある多賀城市で被災した岩手大4年福田栞さん(21)は家族と車中で津波に襲われ、はぐれた祖母を亡くした悲しみを告白。「都市型の津波はどこから来るか分からない。車を捨て、高台に早く逃げる心構えも持って」と語った。
 気仙沼市の元保育所長林小春さん(66)は震災前から津波避難訓練を重ねた点を強調。「震災2日前の地震でもすぐ避難した。周囲から大げさと言われても警戒したことが子どもの犠牲ゼロにつながった。油断しないでほしい」と話した。
 東北大大学院津波工学研究室研究員で、日本学術振興会特別研究員の牧野嶋文泰さん(26)が都市型津波の浸水シミュレーション、避難行動による渋滞発生メカニズムなどを解説した。
 4人は3日、河北新報社と静岡新聞社が駿河区内で開催する防災・減災ワークショップ「むすび塾」に参加する。


2018年06月03日日曜日


先頭に戻る