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<この人このまち>木都・能代から木の実お届け 妻の故郷に移住し専門店経営

[たかはま・りょうへい]1986年、栃木県小山市生まれ。宮城大卒。2011年9月、神奈川県小田原市で「wara no bag」を起業。17年9月、能代市に移住した。右隣は奈保子さん。

 天然秋田杉の有数の産地で「木都」を誇る能代市のナッツ・ドライフルーツ専門店「wara no bag(ワラノバッグ)」。経営者の高浜遼平さん(31)は妻奈保子さん(31)の古里に移住し、こよなく愛する木の実や果物の魅力を発信している。(秋田総局・鈴木俊平)

◎wara no bag経営 高浜遼平さん(31)

 −お店を始めた理由は。
 「大学卒業後は飲食店で働きましたが、東日本大震災が大きな転機になりました。人生いつ何が起こるか分からないと思い、やりたいことをやろうと一念発起。ハワイで偶然口にし、心を奪われたマカダミアナッツの魅力を広げようと起業を決意しました」

 −お薦めの商品は。
 「沖縄県の波照間島の黒糖を使った『黒糖マカダミア』です。サトウキビは刈り取られると24時間以内に製糖され、香りが高く新鮮です。店にある大鍋で丁寧にナッツとあえています」
 「ドングリの粉を練り込んだクッキーや自家製グラノーラのほか、鹿角市のリンゴや秋田県羽後町のイチゴなどをドライフルーツにしています。遠赤外線乾燥機で、果物の栄養分を残したまま本来の風味を感じられる商品が出来上がりました」

 −なぜ移住したのですか。
 「昨年9月に移住するまで、神奈川県小田原市に7畳ほどの店舗を構えていました。経営の幅を広げるとともに、縁ある土地で暮らしたいという思いから、妻の実家の敷地内に新しい店舗を建てました。秋田杉をふんだんに取り入れ、優しく温かい印象の内装です」
 「秋田県は移住環境が整っていると思います。補助制度も手厚く、イベント開催時などは地元企業が積極的に協力してくれます」

 −どんな人が買い求めに来るのですか。
 「市内外の40〜70代が中心です。添加物をほとんど使っていないため安心して食べられるようで、特に子どものおやつとして人気です。クリスマスやバレンタインなど記念日の贈り物としても需要があります」

 −今後の目標は。
 「多くの人にこだわりの味を届けるため、通販に力を入れたいです。他社との差別化など課題は多いですが、地元の企業や農家とのつながりを生かし、コラボレーションした商品開発にも積極的に取り組んでいきたいです」
 「木都と名高い能代市で、ナッツなど木の実を売れるのは面白い縁だと感じています。自分たちの商品を通じて都市のイメージを定着させ、能代の魅力を発信できればと思っています」


関連ページ: 秋田 経済

2018年06月04日月曜日


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