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<美里町>「北浦梨」ブランド化へ研究会 規格設定、若手育成に力

北浦梨のブランド化研究会の設立総会で、ナシの糖度を測る佐々木会長(中央)
130年以上の歴史がある北浦梨

 宮城県美里町北浦地区を中心に栽培されている「北浦梨」を全国にPRしようと、生産者が「北浦梨ブランド化研究会」を設立した。130年以上の歴史があり、一定の評価がある特産品だが、これまでは個人販売が中心。商品の規格を設定するなどブランド化して売り出し、若手生産者の育成にもつなげたい考えだ。

 地元の生産者6人で構成し、町や県、みどりの農協が協力する。3日に設立総会があり、初年度は8月中をめどに糖度や価格を設定し、包装デザインを選定する。このほか販売促進策の検討や新規会員の開拓などの活動方針を確認した。
 これまでの販売方法は、毎年秋に国道108号の沿道に設ける直売店や生産者の自宅での販売が中心だった。研究会は今後、直売・個人販売と併せ、県内外のデパートやスーパーなどでの定期的な販売や農協との連携も視野に入れる。
 設立の背景には高齢化による生産者の減少がある。2017年3月の町の調査によると、町内の生産者は42戸。栽培面積計11ヘクタールで、最盛期の3分の1にまで落ち込んだ。27年には18戸、6ヘクタールになると予想される。
 ブランド化により安定した収入の確保を目指すとともに若者らに就農を促したい考えだ。研究会の佐々木昇会長(58)は「品質に自信はあるが、産地消滅の危機感がある。仲間を増やしながら、ナシ作りの伝統を守っていきたい」と意気込む。

<北浦梨>水気があり、糖度が高いのが特長。1882年ごろから栽培し、1900年に皇太子(大正天皇)ご結婚奉祝に献上。角田市、利府町、蔵王町とともに県内の四大産地に数えられ、40年代には栽培面積30ヘクタール以上、60年代には生産者が200戸以上に上った。2014年から秋に飲食店やスーパーが参加する「北浦梨フェア」を開催。ゆうパックの全国発送などでPRしている。


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2018年06月05日火曜日


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