宮城のニュース

スクールソーシャルワーカー再任用拒否「明確な基準示さず不当」男性が町を提訴

 宮城県加美町のスクールソーシャルワーカー(SSW)だった同県涌谷町の男性(53)が、加美町から不当に任用を打ち切られたとして、継続任用された場合の賃金など約182万円の損害賠償を町に求める訴訟を仙台地裁古川支部に起こしたことが4日、分かった。

 訴状などによると、男性は2017年4月、加美町のSSWに1年の任期で委嘱され、不登校や家庭問題に悩む児童生徒を支援した。18年度も継続を望んだが今年2月中旬、町教委から打ち切りを通告された。
 SSWは家族や学校などと信頼関係を築くため長期的な取り組みが必要で、担当した中学校の校長から継続を前提にした相談もあったが、町教委は明確な基準を示さずに打ち切った。
 町教委は打ち切り理由に「関係機関とのコミュニケーション不足」を挙げたが、男性への聞き取り調査や指導はなかった。1月下旬に不採用を決めたとする町教委の説明も、17年12月に後任のSSW募集を始めており、矛盾があるという。
 町は「訴状が届いておらず、現時点でコメントできない」としている。
 男性は16、17の両年度、県教委から県立高のSSWに委嘱されたが、県教委のスーパーバイザーからパワハラを受け、不当に任用を打ち切られたとして、県に損害賠償を求める訴訟も検討している。

<スクールソーシャルワーカー>自治体や児童相談所など学校外の機関と連携し、家庭環境や経済的問題などが背景のいじめや不登校、虐待などに悩む子どもを支援する。社会福祉士や精神保健福祉士が務めるケースが多く、学校の組織づくりなども助言する。


関連ページ: 宮城 社会

2018年06月05日火曜日


先頭に戻る