岩手のニュース

<大槌町文化交流センター>映像・証言 リアルさ追求

「防災文化を根付かせたい」と語る北田さん

 震災で人口の約1割に当たる1286人が犠牲になった大槌町は震災遺構が次々に取り壊される中、どのように伝承活動に取り組んでいくのか。回顧録「生きた証(あかし)」発刊や震災アーカイブ構築を手掛けた町文化交流センター所長の北田竹美さん(67)に聞いた。(聞き手は釜石支局・東野滋)

◎町文化交流センター所長 北田竹美さんに聞く

 −町は旧役場庁舎の解体を決めた。
 「旧庁舎などの遺構を震災伝承に活用すべきだと思う。ただ、解体が決まった以上は別の手段で取り組まなければならないだろう。センターの責任はより重くなった」

 −展示で重視したのは何か。
 「映像や証言によるリアルさの追求だ。『生きた証』を採録した経験から町民の言葉が最もリアルに震災を伝えると考え、公民連携での展示を目指した」

 −展示には地元の高校生も積極的に関わる。
 「若い世代に震災伝承を担ってほしいと考え、大槌高のほかにも大槌学園や吉里吉里学園の展示スペースを用意した。備えを『わがこと』にする防災文化の定着こそが犠牲者への弔いであり、今を生きる人間の責務だと考える」


2018年06月05日火曜日


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