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<大槌町文化交流センター>地元高校生が復興発信

 大槌町文化交流センターには、大槌高生有志の「復興研究会」の展示スペースも設けられた。研究会の活動を紹介するとともに、生徒が撮影した写真で町の復興を発信する。
 2013年春発足の研究会には現在、生徒190人のうち149人が所属。町内約180カ所の定点観測や他校との交流、防災・まちづくりの研究を続ける。
 定点観測で写真を約3000枚撮りためたが、発表機会が少なかった。そこで町は大槌高と協力協定を締結。センターに展示スペースを設けるほか、写真を掲載するウェブサイトの構築を支援する。
 2年佐々木慎也さん(17)は「被災した町並みを撮るのはつらいが、それ以上に建物や道路ができていくのがうれしい。多くの人に写真を見られることになり、責任を感じる」と語る。
 定点観測は震災と向き合い、復興まちづくりについて考えるのが狙い。旧役場庁舎の保存・解体問題を巡り、研究会が決定の先送りを求める要望書を平野公三町長に提出したこともある。
 研究会の活動を指導してきた実習教諭の松橋郁子さん(56)は「定点観測を通じて古里の未来に希望を持ち、町のことを思う気持ちを育てたい。復興の過程を目にする貴重な経験を忘れず、これからの人生に生かしてほしい」と話す。


2018年06月05日火曜日


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