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<ほっとタイム>人気者に感謝の思い 男鹿水族館の亡き母グマに花束

水族館の玄関付近に飾られた感謝の花束

 「ありがとう」
 秋田県男鹿市の男鹿水族館GAOの入り口に5月中旬、亡き母グマに届いた花束が飾られた。添えられたメッセージは短いながらも、普段は言えない感謝を伝える「母の日」に合わせ、温かな思いが詰まっていた。
 母親は雌のホッキョクグマ「クルミ」。1月末、21歳でこの世を去った。2本足で立ち上がる姿で長年愛された人気者だった。
 2011年に北海道の釧路市動物園から嫁入り。12年に雄の「豪太」との間に念願の娘「ミルク」を授かり、晴れて母親となった。
 プールで溺れかけたミルクを助け出したり、一緒におもちゃで無邪気に遊んだり。愛情たっぷりに子育てする姿は来館者や飼育員の心を癒やしてくれた。
 順調に成長したミルクは14年、母親の故郷の釧路市動物園に巣立った。2本足で立つなど母譲りの愛嬌(あいきょう)を振りまき、今や園のアイドル的存在だ。
 「みんながクルミを忘れず、心に留めてくれていることがうれしい」。花束は、職員の心にぽっかり開いた隙間も埋めてくれた。(秋田総局・鈴木俊平)


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2018年06月05日火曜日


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