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スマホ決済で買い物楽々 東邦銀など実証実験

スマートフォンのアプリでQRコードを読み込み、支払いをする買い物客=福島県富岡町のヨークベニマル新富岡店

 東邦銀行とみずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行は4日、福島県浜通りの商業施設などで始めたキャッシュレス決済の普及に向けた実証実験を報道関係者に公開した。
 実験は1日、いわき市や富岡町のスーパー、コンビニなど計5店舗と、東京電力福島第1原発の食堂と売店で開始。原発事故で被災した浜通りを新産業の先進地にする取り組みを後押しする狙いもある。
 決済はスマートフォン向けアプリ「pring(プリン)」で行い、東邦、みずほ銀の口座所有者ならスマホを操作するだけで電子マネーをチャージできる。商品購入時、店側のタブレットに表示されたQRコードをアプリのカメラで読み込むと支払いが完了する。
 公開された富岡町のスーパーでは東電の社員らがスマホを操作し、日用品を購入した。実験に参加した町商工会職員の広瀬和樹さん(25)は「初めて利用したが、簡単だった。現金を使わずにチャージできるのが便利だ」と話した。
 実験は12月31日まで。希望次第で参加企業を増やすことも検討する。

◎低コストのQRコード

 スマートフォンによる決済は非接触ICカード技術「フェリカ」対応の電子マネーが先行しており、JR東日本の「Suica(スイカ)」や楽天系の「楽天Edy(エディ)」、イオンの「WAON(ワオン)」などが乱立する。
 QRコード方式は国内では普及していないが、店側は低コストで導入できる利点もある。東邦銀行の担当者は「専用端末が必要なフェリカと違い、QRの場合はタブレットかスマホがあれば誰でも始められる」と説明する。
 中国で主流の「Alipay(アリペイ)」や「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」もQR方式で、今後日本で導入が進む可能性もある。
 キャッシュレス決済は韓国(89.1%)中国(60.0%)カナダ(55.4%)などで進むが、日本は18.4%にとどまる。経済産業省は2025年に4割に引き上げる方針を示す。
 東邦銀の別の担当者は「地方は首都圏に比べてキャッシュレス化が遅れている。実証実験を重ね、課題を探りたい」と話した。


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2018年06月05日火曜日


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