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登米市、2診療所休止 医師確保めど立たず

医師の確保ができず、8月から休止となる登米診療所

 登米市登米町の市立登米(とよま)診療所が常勤医師の確保のめどが立たず、8月から休止されることが5日、分かった。市は4月から同市津山町の市立津山診療所も休止している。市は近くの民間医院で受け入れできない患者について、市内の別の病院に通えるよう巡回バスの運行を検討している。

 登米診療所は内科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科の4診療科があり、内科は平日午前の週5回診療で、一日平均33.2人が受診する(4月現在)。東北大医学部の応援を受け、整形外科は週1回、眼科と耳鼻咽喉科は週2回診療をしている。市は8月1日以降、これらを全て休診とする。
 同診療所を存続するには内科の常勤医1人の確保が不可欠。市は県の医師確保事業「ドクターバンク制度」で2016年度から2年間派遣を受け、診療所長の医師を常駐させてきたが、今年3月の任期満了とともにこの医師が不在となり、その後、県からの派遣が打ち切られた。
 市は「患者への影響が大きすぎる」として、4月から暫定的に市内の二つの市立病院から医師を派遣して診療を続けてきたが、応援医師の負担が大きすぎて長期間の継続は難しいと判断、休診に踏み切った。
 同市では05年の広域合併前の旧町単位で公立病院体制が存続。一部は再編されたものの、登米市民(迫町)、豊里(豊里町)、米谷(東和町)の3病院と、上沼(中田町)、よねやま(米山町)、登米、津山の4診療所体制が続いてきた。
 市医療局は「3病院本体の医師確保すらままならない。このままだと診療所の運営だけでなく、市立病院全体の存続にも関わる問題で抜本的な改革が必要」としている。熊谷盛広市長は「市民には大変ご迷惑をお掛けする。医師が確保できるよう全力を挙げる」と話している。


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2018年06月06日水曜日


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