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2時間で電柱建て替え ユアテック作業車開発

油圧アームを使って仮電柱を立てる作業車

 電柱の建て替え工事にかかる時間を大幅に短縮する作業車をユアテック(仙台市)などが開発し、4月に試行を始めた。電柱1本の建て替えには1〜2カ月を要するが、近年は新工法で3〜4時間に短縮可能。作業車を使えば、約2時間で完了できる。来年度に一部工事で本格導入し、業務効率化につなげる。
 作業車は荷台に、高さが4.5〜11.5メートルに伸縮する仮電柱を搭載。古い電柱のそばに作業車を止め、油圧アームで仮電柱を地面に固定する。別のクレーン車で仮電柱を伸ばし、上部に電線を仮置きする間に電柱を取り換え、最後に新しい電柱に電線を移す。
 従来は穴を掘って仮電柱を建てたため、用地交渉や地下埋設物への配慮が必要となり、時間がかかった。
 ユアテックは仮電柱を地面に重りで固定する2種類の工法を開発し、2012年度から一部で穴を掘らずに建て替えられるようになった。さらなる時間短縮のため東北電力や東京電力パワーグリッド(東京)と作業車を共同開発。作業車によって、1グループ当たり1日2本だった建て替えが3本まで可能となる。
 東北は1950〜70年代に完成した電柱が多く、老朽化が進み建て替え需要が伸びている。
 富谷市のユアテック人財育成センターで5日、作業車による建て替え工事を公開した。佐藤文彦上席執行役員配電部長は「究極の工法だ。住民に配慮して工事を進める」と述べた。


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2018年06月06日水曜日


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