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民間と争奪戦 職員採用試験前倒し拡大 岩手の市町村

 岩手県の市町村で、職員採用試験の時期を前倒しする動きが広がっている。東日本大震災の復興期間が2020年度で終わる沿岸部は、その後の人材確保を模索。産業集積の進む内陸部は、民間企業との人材争奪戦の様相だ。

 従来の採用試験は9月実施だったが、宮古、大船渡、北上、釜石、葛巻の5市町は今年実施する19年度採用職員から試験を前倒しする。
 八幡平、奥州、岩泉の3市町も土木、薬剤師、保育士など専門職の一部で試験日程を繰り上げる。遠野、陸前高田、軽米の3市町は時期や採用方法を検討中という。
 大船渡市は「一般事務」「土木技術」「建築技術」の職員で採用試験を2回制とし、7月と9月に実施する。
 背景には、他自治体からの応援職員の派遣終了に加え「土木職は20年東京五輪・パラリンピックの需要で首都圏に取られる恐れがある」(総務課)との事情もある。
 東芝子会社「東芝メモリ」(東京)の新工場整備が始まる北上市も6月と9月の2回制を導入した。6月の試験では「上級事務A」「上級土木」を計約10人採用する予定だ。
 上級事務Aの受験者は、13年度採用で130人だったのが18年度採用では47人にまで減少。首都圏を中心に企業の採用内定が早まり、公務員受験を諦めてしまう学生に配慮した。
 例年通り9月以降に採用試験を実施する市町村も近隣の動向が気になるようだ。「試験時期が受験者数にどう影響するか」(野田村)「受験者の選択肢は広がるが、辞退される可能性もある」(金ケ崎町)と推移を注視する。


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2018年06月06日水曜日


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