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求むジュンサイの摘み手 村山・組合が収穫チケット発売

大谷地沼のジュンサイの摘み取り作業(村山市提供)

 村山市の大谷地沼で天然ジュンサイを収穫、出荷している大高根じゅん菜採取組合が7日、摘み取り体験や持ち帰りができる「収穫チケット」を発売する。大谷地沼のジュンサイは組合員の減少などで採取量が減り、昨年はピーク時の約10分の1まで激減した。収穫期に摘み取り切れず、翌年に新芽が出ない悪循環にも陥っており、組合は体験者の手を借りて沼の再生を図り、交流人口の拡大にもつなげたい考えだ。
 チケットは1枚1000円。購入すると、組合員の指導を受けながら箱舟に乗ってジュンサイの摘み取り体験に加え、1キロまで無料で持ち帰ることができる。組合に1キロ800円で買い取ってもらうこともできる。作業に必要なライフジャケットや容器なども組合が貸し出す。
 ジュンサイは水がきれいな水深約60〜110センチの沼地に生える水草の一種。茎から出る新芽はゼリー状のぬめりに覆われており、独特の食感で夏の味覚として人気がある。
 大谷地沼では江戸時代から毎年6〜8月に食用として採取され、最盛期の1982年の収穫量は13.3トンに上ったが、昨年1.2トンまで落ち込んだ。かつて100人以上いた採取組合の組合員も現在は約30人に減り、摘み手不足と高齢化が深刻化している。
 沼は近年、未採取のジュンサイの増加で翌年に出る新芽が減っているほか、取り切れない芽が葉となり翌年までに朽ちて根元回りに堆積し日光を遮断するなど、生育環境の悪化も懸念されている。
 大高根じゅん菜採取組合の西川孝士組合長(70)は「沼の天然ジュンサイを何とか守っていきたい。楽しんで収穫してもらえば、お互いに有益。仙台圏からの体験希望も大歓迎で、大いに期待している」と話す。
 採取時期は6月7日〜7月31日で時間は午前9時〜午後4時。チケットは同組合事務局(大谷地沼隣)で販売。採取希望日の3日前までに事前予約が必要。月曜定休。連絡先は同組合0237(57)2258。


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2018年06月06日水曜日


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