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<震災関連自殺>福島いのちの電話 全国が支援、体制強化

電話で悩みを聞く相談員(福島いのちの電話提供)

 東日本大震災関連の自殺予防のため、社会福祉法人「福島いのちの電話」(福島市)は本年度、福島県の被災者対象の「ふくしま寄り添いフリーダイヤル」の体制を強化した。全国の他団体の協力を得て、毎月11日の無料相談を常に2回線で受けられるようにした。
 法人は「必ずつながる電話」を目指しており、事務局長の三瓶弘次さん(66)は「震災から時間がたったからこそ、被災者の思いを受け止めることがより必要だ」と強調する。
 専用回線による毎月の無料相談を昨年3月に始めた。相談が1日20件近くに上って話し中になることもあるため、仙台市の団体の協力を得て昨年12月から2回線に増設。さらに対応できるよう全国の「いのちの電話」に協力を求めた。
 本年度からは福島が1回線を受け持ち、もう1回線を全国の49団体が交代で担う。4、5月は仙台など東北の団体が協力し、6、7月は関東の団体が関わる。
 事務局は2月までに協力への呼び掛けを兼ねた研修会を各地で開催。東京電力福島第1原発事故の賠償金を巡るトラブルなど福島特有の悩みに関する資料を用意。県外にも避難者がいて福島だけの問題ではないと理解してもらった。
 寄せられる相談内容はさまざまだ。県外の避難者からは「賠償金を『うらやましい』と言われる」「友人に高速道路の無料措置を当てにされている」といった電話があった。
 「頑張れないことに罪悪感を抱く」と自分を追い込んだり、「この電話があるだけで救われる」と最後に言ってくれたりする例もあるという。
 「否定も助言もしない。丁寧に耳を傾けることが大切」と三瓶さん。震災の風化が進む中「忘れていない」というメッセージを届け続けることに力を注ぐ。
 無料相談は毎月11日午前10時〜午後10時。フリーダイヤル(0120)556189。


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2018年06月06日水曜日


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