山形のニュース

平穏な日本海願い出航 酒田のイカ釣り船団、懸念は北の違法操業

乗組員の家族らに見送られて出航するイカ釣り船団

 酒田港(山形県酒田市)を拠点とするイカ釣り船団9隻が6日、日本海に向けて出航した。漁場を移しながら来年2月ごろまで操業する予定だが、秋田県沖の好漁場「大和(やまと)堆(たい)」周辺は5月末以降、北朝鮮の漁船が急増中。乗組員の家族らは不安を抱えながら船団を見送った。

 出航式では、乗組員の家族ら約500人が航海の安全と大漁を祈願。船に岸壁から紙テープを渡して送り出した。船団長で第38正徳丸漁労長の佐藤長悦郎さん(68)=鶴岡市=は「安全第一を心掛け、皆さんに大漁を届けたい」と誓った。
 大和堆周辺では、イカ漁期を前に北朝鮮の木造漁船による違法操業が増え始めている。海上保安庁によると、5月末から6月にかけてスピーカーでの警告や放水で延べ112隻を退去させた。周辺には昨年も北朝鮮の漁船が現れ、遭難船が日本海沿岸に相次いで漂着した。
 親戚を見送った酒田市の会社員兵藤吉典さん(46)は「本人は『心配ない』と言っていたが、不安はある。元気に帰ってきてほしい」と話した。
 山形県漁協(酒田市)の本間昭志組合長は「違法操業は漁業者の生命にも関わる問題だ。安全で円滑な漁を願う」と述べた。
 船団は山形、富山、石川の3県と北海道の中型漁船で構成し、酒田や八戸に寄港する。酒田港の前年度のスルメイカ水揚げ高は約13億円で、同港の水揚げ全体の8割を占める。


関連ページ: 山形 経済

2018年06月07日木曜日


先頭に戻る