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<チョコ南部の秘密>小松製菓「廃棄事件」の真相を短編映画に 大切な商品を捨てて守ろうとした信念とは

創業70年記念の映画をPRする青谷さん(右)ら

 南部せんべいの製造販売で知られる小松製菓(岩手県二戸市)が、創業70年を記念して短編映画「告白 チョコ南部の秘密」(20分)を製作した。チョコレート菓子を大量に廃棄するという社内で実際にあった「事件」の真相を明かす。10日に地元で上映会を開き、地域や顧客に感謝の気持ちを伝える。
 2011年のバレンタインデー直前、社員は人気商品「チョコ南部」の販売に追われていた。そんな中、社長が商品3万箱(約1000万円相当)を廃棄するよう命じる。泣く泣く商品を捨てる社員たち。だが、そこには社長の熱い思いが隠されていた−。
 こんな実話に基づく映画は、撮影も本社の会議室や食堂、実際に商品を廃棄した市焼却炉で敢行した。
 社員や地元住民のほか、二戸市や盛岡市の劇団員が出演する。脚本、監督は映像制作のオッドピクチャーズ(東京)所属の細井尊人さん(40)が務めた。
 当時の営業課長で主人公のモデルとなった執行役員青谷耕成さん(40)は「自分の失敗談が映画になるとは思わなかった。大切な商品を捨ててまで守ろうとした会社の信念をお伝えしたい」と話す。
 映画は小松製菓本社に併設されたチョコレート工場兼店舗「2door(ツードア)」での催し「せんべいフェス」で午後2時から上映する。入場無料。11日以降は小松製菓のホームページで無料配信する。
 小松製菓は1948年創業。漫画家故おおば比呂司さんのイラストを採用したパッケージで知られる南部せんべい製造、販売の最大手。各地で販売店舗「岩手屋」などを展開している。


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2018年06月08日金曜日


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