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<強制不妊>山形県立精神科病院で報告書27枚確認

 山形県鶴岡市の県立精神科病院「こころの医療センター」で、少なくとも十数人に旧優生保護法に基づく不妊手術が行われたことを示す報告書27枚が7日までに見つかった。前身の「県立療養所金峯園」時代の資料が多く、手術は1952年の開所から改称した64年までに行われた可能性があるという。
 県によると、情報開示請求を受けて資料を探していた職員が手術を受けた人の氏名や年齢、手術の理由などが書かれた「優生手術実施報告票」27枚を書庫から発見。執刀医を指定したとみられる通知書約80枚も見つかった。
 報告票は対象者が重複している可能性があり、詳しい人数などは県健康福祉企画課で精査しているという。県内では県立障害児施設の入所者に手術が行われたことを示す記録が見つかっているほか、優生保護審査会の議事録などから、少なくとも31人に手術されたことが確認されている。

[旧優生保護法]「不良な子孫の出生防止」を掲げ1948年に施行。ナチス・ドイツの「断種法」の考えを取り入れた国民優生法が前身で、知的障害や精神疾患、遺伝性疾患などを理由に本人の同意がない不妊手術を認めていた。ハンセン病患者は、強制隔離政策の下で戦前から療養所で断種や中絶を強要されていた状況があり、旧法で対象として規定。本人同意に基づく手術を容認した。96年に差別的条項を削除した「母体保護法」に改定されるまで、障害者ら約2万5千人に不妊手術が行われ、うち1万6500人は強制だったとされる。


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2018年06月08日金曜日


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