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「空襲語り継ぐ」ビデオ改訂の仙台工高生 不戦の願い食で学ぶ 当時の食事再現に挑戦

広瀬さん(右)の指導で戦時中のパン作りに挑戦する生徒ら

 1945年7月10日の仙台空襲の記憶を収めたビデオ映像の改訂に、仙台工高の模型部が取り組んでいる。改訂版は7月6〜15日、仙台市が市戦災復興記念館で開く「戦災復興展」で上映される。
 映像のタイトルは「仙台空襲を語り継ぐ人々〜高校生が映した戦後70年の思い」。2015年に完成した後も関係者の取材を続け、真実に迫ろうと毎年改訂を重ねている。
 今年は「仙台の戦災・復興と平和を語り継ぐ会」の広瀬喜美子さん(85)=青葉区=に協力してもらい、食糧難だった戦中戦後の食べ物の再現に挑んだ。
 広瀬さんへの取材兼試作会が同校で1日あり、部員9人が参加。当時の記憶を基に、パン種に電流を流して作る「電気パン」や「蒸しパン」など4品を作り、全員で味わった。
 「電気パン」は、プラスとマイナス二つの電極を側面に配置した牛乳パックの中に、トウモロコシの粉と小麦粉に水を加えて練った種を詰め込み、約10分間加熱した。部員からは「予想外においしい」「歯応えがありすぎてかみづらい」などの感想が聞かれた。
 撮影と編集を担当する2年阿部ひかるさん(16)は「当時の様子を詳しく知りたいと思い、広瀬さんにお願いした。調理と試食の様子をこれまでの映像に盛り込み、作品のレベルアップを図りたい」と話す。
 広瀬さんは「当時の飢餓状態をどう伝えたらいいか考えていた時に話をもらった。みんなよく取り組んでいる」と感心した。
 映像は、模型部の歴代部員が制作したこま撮りアニメーションによる空襲シーンなどとともに、約20分の作品に再編集される。7月以降、市戦災復興記念館で貸し出す予定。連絡先は同記念館022(263)6931。


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2018年06月09日土曜日


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