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小野訓導の教え後世へ 教え子助けようと殉職 大正期の映画あす蔵王で上映

小野訓導の遺品や当時の資料で人柄と時代背景を紹介する企画展

 1922(大正11)年、白石川で溺れた教え子を助けようとして21歳で亡くなった宮尋常高等小(現蔵王町宮小)の小野さつき訓導(教諭)を取り上げた同年制作の映画が10日、宮城県蔵王町のございんホールで上映される。小野訓導の人物像をテーマにした企画展も開かれている。
 映画の題名は「人生之花 殉職訓導噫(ああ)小野女教員」で約30分の白黒無声映画。現地ロケでの事故再現や、実際に営まれた村葬の様子が収められている。身長170センチの小野訓導役は、男性が女装して演じている。
 訓導は旧制小学校の教諭。22年7月7日、新任の小野訓導は4年生56人を連れて学校近くの白石川河畔で写生中、水遊びをしていた3人が溺れた。はかま姿で川に飛び込んだ訓導は2人を救って力尽き、残る男児1人と共に亡くなった。
 企画展は小野訓導の殉職時の着物、事故を記した学校日誌など当時の資料約40点と、事故概要や村葬を伝える新聞記事、写真のパネル約20点を展示している。
 小野訓導と亡くなった男児のそれぞれの父親が相手を思いやり「死なせてしまい申し訳ない」と語ったという逸話も紹介している。
 上映会は午後2時開始で定員450人。企画展は7月1日まで。いずれも入場無料。連絡先は町教委生涯学習課0224(33)2018。


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2018年06月09日土曜日


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