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<岩手・宮城内陸地震10年>愛犬と不明者捜索の力に 震災遺構の旧祭畤大橋で救助訓練

降下訓練に臨む救助犬「マカプ」

 2008年の岩手・宮城内陸地震で崩落し、震災遺構として保存されている一関市の旧祭畤(まつるべ)大橋で8日、災害救助訓練が始まった。東日本大震災の行方不明者の捜索を続ける岩手県金ケ崎町の女性災害救助犬訓練士村田忍さん(46)も愛犬3匹と参加した。
 村田さんは、雌のボーダーコリー「マカプ」とロープで橋の上から25メートルを降下し、行方不明者役を探索した。上空からしか近づけない災害現場を想定した訓練を日常的に行うのは難しく、救助犬が恐怖心を克服するのに絶好の機会だという。
 訓練をクリアしたマカプについて村田さんは「恐怖心を感じても、体がこわばらなくなってきた」と話した。
 村田さんが最初に調教した雌のシェパード「レイラ」は震災発生時、沿岸被災地で多数の不明者発見に貢献。岩手・宮城内陸地震で現場に出動した経験が生かされたという。
 現在も愛犬と南相馬市で震災不明者の捜索活動を続けている村田さんは「どんな場所でも一刻も早く不明者を捜し出せるよう育てたい。そのためにも、旧祭畤大橋での訓練に参加し続けたい」と意気込みを新たにした。
 訓練は一関市の許可を得て9日まで行われる。初日は県内外の消防士ら約20人が参加した。


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2018年06月09日土曜日


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