山形のニュース

「山形セルリー」消費拡大へおいしさ伝授 GI登録、市農協PR夕食会やレシピ集

多くの人でにぎわった山形セルリーの即売会=5月30日、山形市中心部

 山形市特産のセロリ「山形セルリー」が4月、地域産品をブランドとして保護する地理的表示(GI)保護制度に登録され、地元の農協などがPRに力を入れている。セロリは野菜の中でもやや地味な存在だけに認知度向上は必須。夕食会開催やレシピ集発行などでおいしい食べ方を伝えながら、消費拡大を図る。

 市農協などが市内の結婚式場で15日に開く夕食会では、2015年から「山形セルリー大使」を務める鶴岡市のイタリア料理店「アル・ケッチャーノ」の奥田政行オーナーシェフが山形セルリーのフルコースを提供する。
 5月末には市中心部でGI登録を記念した即売会を開催し、2種類の山形セルリー約300株を20分で売り切った。市農協の大山敏弘組合長は「関心の高まりを感じる。好機を逃さないようにしたい」と語る。
 市農協は14年、山形セルリーの生産強化プロジェクトを開始。これまでに栽培ハウス51棟を整備し、担い手は新規就農の7人が加わり20人に増えた。
 出荷額も伸び、14年の約4600万円が17年は約7800万円に。20年の目標として約1億5000万円を掲げる。
 増産と合わせてマーケティングも推進。奥田シェフの提案で昨年秋、山形セルリーの料理コンテストを市内で初めて開いた。
 コンテスト最優秀の「カレー春巻き」をはじめ、パスタやつくだ煮、ハンバーグ、ふりかけなどのレシピを載せたリーフレットを作り、配っている。
 信用金庫勤務から就農して2年目になる会田洋一さん(44)は、ベテラン農家の指導を受け今シーズン初収穫。「GIの名に恥じない自信作ができた。農作業に打ち込める環境づくりに感謝している」と話す。
 15日の夕食会は午後6時半開会。参加料1万2000円。連絡先は市農協023(623)0526。

[山形セルリー]甘くてまろやかな香りとシャキシャキした食感が特色。1株約2キロの「とのセルリー」、約700グラム〜1キロの「ひめセルリー」の2種類があり、収穫は春と秋の2回。種子は自家採取される。セルリーはセロリのフランス語。山形市内では1969年に栽培が始まった。東北唯一のセロリ産地として市西部の「山形セルリー団地」などで20人が栽培する。


関連ページ: 山形 経済

2018年06月09日土曜日


先頭に戻る