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仙台の地域福祉積立金 各区社協で残高に「格差」 泉が突出、宮城野はゼロ

 仙台市内で各区社会福祉協議会の地域福祉活動に充てる積立金が不均衡な状態になっている。仙台市との合併前から別法人として存続し、庁舎建設名目で積み立てていた泉区社協が突出して多い。積立金取り崩しの判断は各区社協に任され、積み立てがゼロの区もある。人口や面積の割合からバランスに欠けるとして、市社協は2020年度をめどに積立額の在り方を見直す検討を始める。
 17年度末時点の各区の地域福祉活動に充てる積立金は表の通り。総額は約7900万円で、このうち泉区社協が6割を占めた。
 泉区社協は仙台市との合併後の1992年、市有施設に入居。庁舎建設の必要がなくなり積立金が一時塩漬け状態になった。その後会費や寄付の減少で市社協の財政事情が厳しくなったため、積立金を取り崩してお年寄りの見守り活動などを実施。2017年度は約330万円を充てた。
 太白区社協も17年度、同様の活動に積立金から約55万円を支出した。取り崩したのは両区の社協だけだ。
 一方、青葉区社協は当初、庁舎建設目的で積み立てていたが、市役所分庁舎に入居したことで積立金は手付かずのまま。「収支の範囲内で活動している」として取り崩していない。
 旧宮城町エリアで、各区社協と同等の「青葉区社協宮城支部」も庁舎建設のための積立金があったが、青葉区社協と同様の対応をしている。共に近年は預金利子で微増が続く。
 若林区社協は庁舎建設ではなく、災害時の緊急対応目的として300万円を積み立てている。宮城野区社協は地域福祉活動に関する積立金自体がない。
 市社協によると、泉区社協は仙台市との合併後も別法人として存続し、15年度に市社協と統合。積立金は当面、各区社協が使うことを申し合わせたため他の区社協の活動資金に充てられず、すぐに地域バランスを是正するのは難しそうだ。
 市社協財務課の担当者は「人口比率や地域福祉活動の量からアンバランスなのは確か」と説明。「法人統合から5年となる20年度に向け、積立金の扱いを理事会や評議員会、各区社協で話し合いたい」と言う。

[仙台市社協の積立金]各区の地域福祉活動や介護保険事業の運営、被災した社協への職員派遣を目的にした8の積立金があり、2017年度末時点の総額は約4億3390万円。地域福祉活動の積立金はお年寄りの見守りや交流活動、福祉団体への助成に充てている。


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2018年06月10日日曜日


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