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三陸固有の水産資源「イサダ」からオイル抽出成功、肥満防止サプリ商品化目指す

イサダから抽出したオイル(左)とオイルを加工した粉末

 岩手生物工学研究センター(岩手県北上市)と食用油加工のオリザ油化(愛知県一宮市)が、三陸固有の水産資源でオキアミの一種「イサダ」からオイルの抽出に成功した。肥満防止に効果があるとされ、サプリメントなど商品化を目指す。岩手県内の関係団体による「イサダまるごとプロジェクト」の第1弾だ。
 センターは2014年、イサダ特有の成分「8−HEPE(ヒープ)」が脂肪の分解を促す効果があることを突き止めた。
 これを受けてオリザ油化は、乾燥させたイサダから成分を抽出。動脈硬化を防ぐ必須脂肪酸「EPA」や、疲労回復に効果のある色素「アスタキサンチン」も含むオイルの精製に成功した。
 イサダオイルの効能を機能性食品の製造会社にアピールし、本年中にサプリメントとして売り出したい考えだ。
 主に養殖魚や釣りの餌となるイサダは近年、人工餌の普及で需要が低迷。利用拡大を図ろうと、研究センターや県沿岸漁船漁業組合、岩手医大の連携で17年、プロジェクトが発足した。
 今後はイサダの殻を飼料にしたり、オイル抽出後に残ったエキスで調味料の開発を進めたりする計画だ。
 プロジェクト代表で研究センター主任研究員の山田秀俊さん(37)は「イサダ資源は豊富だが、有効活用されてこなかった。積極的に需要を生み出し、三陸の水産業に貢献したい」と話す。


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2018年06月10日日曜日


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