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楢葉の復興、私たちが発信 中学生起業体験キャリア教育スタート

大江さん(右端)から起業の意義などを学ぶ生徒たち

 福島県楢葉町の楢葉中(生徒33人)は、生徒が模擬会社をつくって特産品を開発し、東京で販売するキャリア教育の試みを始めた。東京電力福島第1原発事故で被災した古里を元気づける起業体験を、自ら考え発信できる人材育成につなげる。

 総合的な学習の一環。会社は6月、2、3年生の計23人を中心に設立する。地元の魅力をPRできる複数の商品を企画し、地元企業に生産を委託。11月に東京・日本橋にある県のアンテナ店で販売を経験する。
 初の授業が1日にあり、起業家の慶応大大学院研究員大江貴志さん(42)が、ビジョンの共有など起業のポイントを指導。町復興戦略アドバイザーの岸博幸慶大大学院教授も助言した。
 3年の青田康佑さん(14)は「会社経営は難しそうだが、やってみたい。ユズなど楢葉町の誇る産品を広げられる事業に挑戦できたらいい」と話した。
 模擬会社は現在の生徒が卒業後、次の年代の在校生に継承する方向。織田島賢嗣教頭は「生徒には起業体験を通じ、さまざまな分野で活躍できる人間に育ってほしい」と期待する。
 楢葉町は2015年9月、原発事故に伴う避難指示が解除された。


2018年06月10日日曜日


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