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<まちかどエッセー・鈴木英子>日本語の学習支援

[すずき・えいこさん]公益財団法人宮城県国際化協会日本語講座スーパーバイザー、東北中国帰国者支援・交流センター日本語講師。著書に『漢字授業の作り方』『どんどんつながる漢字練習帳初級・中級』『使って覚える楽しい漢字1・2』などがある。平成26年度「白川静漢字教育賞最優秀賞」受賞。1954年東広島市生まれ。活力の源は大好きなスポーツ。仙台市太白区在住。

 宮城県国際化協会、通称MIA(ミア)の日本語講座には、国籍や年齢も異なる多様な背景を持つ人たちがたくさん通って来ます。
 日本語学校や大学の日本語教育機関では、主に進学や研究のための日本語教育が行われていますが、MIAの教室は、地域で暮らす外国人が日本語を使って健康かつ安全に、そして自立した生活ができるよう支援しています。
 全国にはこうした日本語教室が数多く存在し、生活者としての外国人を支えているのです。
 授業は日本語で行い、初めて日本語を学ぶ人たちに理解できるよう教科書以外にも、絵カード、文字カード、ジェスチャー、最近ではスマートフォンやタブレットなど、ありとあらゆる物を駆使しながら楽しく役に立つ学習支援が行えるよう取り組んでいます。
 初めは日本語が全く分からず不安そうな面持ちで現れた人たちが、半年後の閉講式に堂々と日本語でスピーチをしている姿を見ると、いつも胸が熱くなります。みんなの努力に頭が下がるとともに、私はこの半年の間どんな進歩があったのかという自省の念も生じ、活を入れ直すこととなります。
 授業の準備をしながら教室に入るまでの時間、私はいつもどきどきしています。昔に比べて経験を重ね、自分の中の引き出しも増えてきたはずなのに、何年たってもこの感覚は変わりません。元々緊張しやすいタイプなのですが、今は緊張できる場のあることを、幸せに感じるようになりました。
 学習者の心に響く支援を行うためにも、自分自身の成長のためにも、このドキドキ感を楽しみながら仲良く付き合っていこうと思っています。
 余談になりますが、MIAのスタッフO氏に「私はノミの心臓なので」と話したら、「どんなにでかいノミなんですか!」と大笑い。皆さま、日ごろの言動にはくれぐれもご注意を。
(公益財団法人宮城県国際化協会日本語講座スーパーバイザー)


2018年06月11日月曜日


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