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<主砲の一ゲキ 山崎武司>楽天浮上の鍵/闘争心重要 声出しから

 交流戦に入ったが、イーグルスは浮上のきっかけをつかめずにいる。最下位低迷には「打てない」「抑えられない」などの根本的な原因があるはずだが、正直言って決定的な理由が見つからない。だからこそ厄介だ。
 負けているからかもしれないが、チーム全体に活気がなく、何かぼんやりと試合をしているように見えてしまう。何をしてもうまくいかないなら、戦う姿勢を見直すのも一つの手ではないだろうか。一番は気持ちだ。練習でも試合でもあえて声を出す。言葉は何でもいい。元気を出して、チームも自分自身も盛り上げていくことが必要だ。

 こういうことを主張すると「声を出せば勝てるのか」「根性論は今の時代に合わない」などと言われる。確かに技術的な裏付けやデータ分析による取り組みは大切だ。しかし、野球は人間がやるスポーツ。いくら研究しても、闘争心がなければ、相手を倒すことはできない。
 ベテランや中堅が声を出していけば、若手もまねをする。その役割を担うのは嶋や銀次、青山だ。3人はチームが弱かった時から在籍し、苦しさを乗り越えてきた。パ・リーグを制し、巨人を破って日本一になった2013年シーズンも、当時の星野監督から闘争心の重要性を徹底的にたたき込まれたはずだ。その教えを体現してほしい。

 選手一人一人の能力を見ると、他球団に決して劣ってはいない。野手では2年目の田中が力強いスイングで4本塁打し、投手も古川が5年目で初勝利するなど若手が台頭してきている。ただ、彼らは料理で例えるなら前菜。ペゲーロやウィーラーらメインディッシュの主力がしっかりしなければ、本当の強さにはならない。今季好調の今江とともに、年俸の高い選手がもっとチームを引っ張っていかないと連勝は望めない。
 選手が戦いやすい環境を整えることも大事だ。攻撃で言えば、打順を変え過ぎる。選手の適性は分かっているはずなので、ある程度固定したオーダーで試合に臨んだ方がいい。毎回変わるようでは、落ち着いて戦えない。
 交流戦は残り7試合となった。期間中の勝率が5割に近づくよう頑張ってほしい。そのためには則本、岸の両エースが投げる試合は必ず勝つことが大前提になる。ベテランも中堅も若手も勝利への執念を見せ、イーグルスのプライドを今こそ、ファンに示してもらいたい。(元東北楽天選手)


2018年06月12日火曜日


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