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「にこにこぽかぽかした方だった」福島の被災者ら、両陛下に感謝の思い

消防団員の遺族と言葉を交わされる天皇、皇后両陛下=11日午前10時40分ごろ、相馬市原釜地区(代表撮影)

 福島県を訪れた天皇、皇后両陛下は11日までの滞在中、東日本大震災の被災者らと多くの言葉を交わされた。家族を失った遺族らは「心遣いが伝わった」などと話し、被災地を気遣い続けた両陛下に感謝した。
 11日に訪れ、震災の慰霊碑に花を供えた相馬市原釜地区。阿部洋子さん(71)の長男健一さん=当時(39)=は消防団員として誘導中に津波にのまれた。皇后さまから「多くの人を助けたんですね」と声を掛けられ、「優しいお言葉をもらった。息子の分まで生きていく」と話した。
 南相馬市で10日に開催された植樹祭で天皇陛下の植樹を手伝った川内村川内小6年の関根文也君(12)は「にこにこぽかぽかした方だった」。苗木が防災林となるよう「大きく育ってほしい」と期待した。
 両陛下は宿泊したいわき市から植樹祭会場へ常磐自動車道で北上。宮内庁によると、東京電力福島第1原発の方向をじっと見つめる場面もあったという。
 在位中の東北の被災地訪問は最後とみられる。福島市の公営住宅に避難する浪江町の女性(80)は「本当にお疲れさまと言いたい」と涙を流し、JR福島駅で帰途に就く両陛下を見送った。


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2018年06月12日火曜日


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