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剪定されたモモの枝活用 モモ色の和紙「福咲和紙」人気 福島の紙店考案「産地の魅力伝える」

モモの枝切りを使った「福咲和紙」を前にする小野さんと吉田さん

 福島市の紙卸業三和紙店が販売する淡いピンク色の和紙が人気だ。原料は剪定(せんてい)して捨てられていたモモの枝。考案した副社長の小野光代さん(51)は「果樹産地・福島の魅力を伝え、使う方を笑顔に」と話す。
 商品名は「福咲(ふくさき)和紙」で昨年から販売。原料の枝は市内の果樹農家から仕入れている。
 手すきは福島県鮫川村の和紙職人、機械すきは山梨県の工場に生産を委託。手すきはコウゾを使う通常の和紙のように、剥いだ皮を乾燥させ、繊維が細かくなるまでたたいてからすく。
 祖父が同社創業者の小野さんは12年ほど前、家業を継ぐため県職員を辞めた。職員時代は農業振興に携わってきた。「捨てられる枝や幹がもったいない」と活用を思い立った。
 ただモモの枝は硬くて扱いにくい。製造の引受先がなかなか見つからない中、応じてくれたのが鮫川村の和紙職人。2016年秋に依頼した。翌年春に完成した和紙は淡いピンク色で、モモの枝らしい優しい風合いに仕上がった。
 社長の吉田和之さん(57)は「心配もあったが、個性的な商品になった。うれしい反響を頂いている」と話す。同社はコースターや贈答箱への利用を考案中。小野さんは「リンゴなど他の地元産果物の利用にも挑みたい」と話し、新たな商品開発も目指す。
 福咲和紙は手すきが税別で全判1枚700円、機械すきが300円。連絡先は同社024(523)1311。


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2018年06月12日火曜日


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