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<岩手・宮城内陸地震10年>栗原の有志が作った紙芝居、あす発表会 あの日の記憶共有を

14日に発表される内陸地震を題材にした紙芝居

 2008年の岩手・宮城内陸地震の記憶を共有しようと、栗原市の有志でつくる「いちはさま紙芝居一座」は地震発生から10年となる14日、当時の地域の様子などを題材にした紙芝居3部作の発表会を市役所玄関ホールで開く。メンバーは「あの日を振り返り、地域の絆の大切さを思い返してほしい」と話す。
 3部作は発生3カ月後に作った「山が崩れた!」と09年完成の「山に戻りたい!」、10年制作の「白い神馬」。幅広い世代が親しめる紙芝居を通じて内陸地震を伝えようと、座長の高橋千賀子さん(72)が中心になって完成させた。
 「山が崩れた!」は、被災した集落の様子を述懐。避難所や仮設住宅での生活など、当時の出来事を細やかに描いた。続編の「山に戻りたい!」は、農業を再開させるなどして復興を目指す住民の姿を表した。
 「白い神馬」は同市の洋画家菊地義彦さん(87)=河北美術展参与=が作画したファンタジー。大地震で土砂にのまれた栗駒山の守り主の白馬「シロ」が力を振り絞って地上に飛び出し、山を再生させる姿を描いた。
 一座は創作話の「白い神馬」はたびたび朗読してきたが、残り2作はほとんど発表してこなかった。内陸地震から3年後に東日本大震災が発生して沿岸部の惨状に注目が集まる中、山地被害を声高に伝えることにためらいがあったという。
 高橋さんは「発生から10年たち、あの日を振り返る機運が高まる中、読むべき時が来たと思った。作品が『6.14』を語り継ぐ一助になれば」と話す。
 正午〜午後1時。入場無料。連絡先は高橋さん0228(52)2566。


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2018年06月13日水曜日


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