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<宮城県沖地震40年>市民参加型で備え強化 仙台で「シェイクアウト訓練」一斉実施

担任の指示に従い、机の下に潜り込み、待機する児童=12日、仙台市宮城野区の幸町南小
貯水槽と給水蛇口の組み立て訓練を行う参加者=10日、塩釜市玉川小体育館

 宮城県沖地震の発生から40年、東日本大震災の発生から7年3カ月。再来のリスクに備え、市民参加型を重視した訓練が各地で導入されている。仙台市では12日、机の下に潜るなどして身を守る「シェイクアウト訓練」を学校や企業で一斉に実施。塩釜市や東松島市などでも、住民主体による防災力の強化に取り組む。
 シェイクアウトは「まず低く」「頭を守り」「動かない」という三つの安全行動を実践する訓練。仙台市宮城野区の幸町南小では校内放送で緊急地震速報が流れると、各教室の児童が担任の指導に従い、素早く机の下に潜り込んだ。
 1分後に待機を促す呼び掛けがあると児童は防災頭巾をかぶり、再び机の下に身を縮めた。6年の蜂谷日菜さん(11)は「静かに机の下に潜った後、体育館まで移動することができた。地震が起きたら、三つの安全行動を生かしたい」と話した。
 視察した郡和子市長は「家に帰ったら、(避難や安否確認など)災害時の約束事を決めてほしい」と強調した。訓練は昨年に続き2回目で、市民ら5万2884人が参加した。
 塩釜市は住民が参加しやすいよう、日曜の10日に総合防災訓練を開催した。約8000人が主会場の玉川小など20カ所で避難所運営の訓練に臨んだ。うち9カ所では東日本大震災の教訓を踏まえ、参加者による貯水槽の設置など初めての試みもあった。
 玉川小の体育館には、地震で市内全域が停電、大津波警報が発令されたとの想定で、住民が懐中電灯や携帯ラジオを手に集合。市職員らの指導で投光器や貯水槽、マンホールトイレなどの設置に挑戦した。
 貯水槽は、給水車が水の補給で戻る際に被災者の待ち時間を少なくするのが狙い。水1トン用の水槽を参加者が協力して組み立て、蛇口を取り付けた。同市の無職千葉隆さん(71)は「震災の時は給水車が来るのが遅かったので、貯水槽があれば便利だ」と話した。
 東松島市では、内陸部に集団移転したあおい地区が17日、東北大留学生を招き、外国人観光客に見立てた避難者受け入れや炊き出しなどの訓練を実施する。
 自衛隊の物資搬入や災害救助犬による捜索訓練なども予定。地区会会長の小野竹一さん(70)は「震災の時、われわれは飯を食わせてもらった立場だった。今度は支える番だということを、広く住民に意識付けしたい」と意気込む。


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2018年06月13日水曜日


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