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<仙台セントラル閉館>「映画文化に大きな痛手」監督、ファンらから惜しむ声

ロビーの壁は、あがた森魚さんらの寄せ書きで埋められている

 仙台市の映画館仙台セントラルホール(青葉区中央)が今月末閉館することが明らかになった12日、作品を上映した映画監督、催しに出演した音楽家、自主上映会を開いた映画ファンらから惜しむ声が上がった。
 「地元発の映画を大切にしてくれるありがたい存在だった。閉館は仙台の映画文化にとって大きな痛手だ」。東日本大震災で被災した宮城県南三陸町を舞台とする2本のドキュメンタリー作品を同ホールで上映した映画監督我妻和樹さん(32)=白石市=は肩を落とした。
 シンガー・ソングライターのあがた森魚(もりお)さん(69)=埼玉県川口市=は昨年1月、仙台市内の自主上映グループが同ホールで開いた特撮映画と講演を楽しむ催しでゲストとして歌った。「レトロ感がある個性的な映画館。良質の文化を味わう場がなくなってしまう」と嘆く。
 若林区の無職加藤嘉信さん(74)は2010年ごろから、同ホールの協力を得て平和や命の大切さをテーマとする新作の上映会を数回開いた。「公共施設で上映するより客層が広がるのでありがたかった」と感謝する。
 宮城県内の11館が加盟する県映画協会の加藤慶蔵会長(72)は「力関係の上で配給会社の方が強くなるなど、映画館の経営環境は厳しさを増している。特にセントラルホールのような基盤の弱い館は全国的に閉館が相次いでいる」と説明した。
 閉館後の施設の使い道は未定。我妻さんらは「何らかの形で営業を再開してほしい」と願っている。


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2018年06月13日水曜日


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