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<米朝首脳会談>東北の関係者「対話歓迎」「政府交渉望む」

東北朝鮮初中高級学校でテレビ報道を見る教員ら

 「対話を歓迎」「政府が交渉を」。米朝首脳会談が行われた12日、東北でも朝鮮学校や北朝鮮による拉致被害者の家族らが話し合いの行方を見守った。
 仙台市太白区の東北朝鮮初中高級学校。教職員約10人が職員室に集まってテレビ中継を注視した。玄唯哲(ヒョンユチョル)校長は「2人が握手する姿に胸が熱くなった」と感慨深げだった。
 同校は昨年、北朝鮮の弾道ミサイル発射で国際関係が緊迫化した際、嫌がらせから生徒らを守る方法を話し合ったこともあった。玄校長は「朝米の緊張緩和は日本で暮らすわれわれにとっても歓迎すべき出来事」と話す。保護者会長を務める主婦金福順(キムポクスン)さん(44)も「対話が進み、子どもたちが安全で楽しい生活が送れるようになってほしい」と期待を込めた。
 拉致被害者の家族、支援者からは注文の声が相次いだ。
 宮城県加美町出身の早坂勝男さん=失踪当時(24)=は、拉致の疑いを否定できない特定失踪者。泉区に住む弟の胞吉(えなきち)さん(68)は「米朝の課題は非核化や戦争終結。拉致問題の米国頼みは期待できない。日本政府は主体的に北朝鮮と交渉してほしい」と求めた。
 拉致被害者支援団体「庄内ブルーリボンの会」の佐藤忠智会長(72)=酒田市=は同級生が特定失踪者になっている。「トランプ氏は拉致問題を提起したと言うが、具体的な進展が見えない。今後も期待できないのではないか」と話した。


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2018年06月13日水曜日


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