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<岩手・宮城内陸地震10年>「会いたい」亡き人思う 被災地の宮城・栗原で遺族ら黙とう

駒の湯温泉の慰霊碑前で犠牲者を悼む参列者=14日午前8時40分、宮城県栗原市栗駒耕英

 死者17人、行方不明者6人を出した2008年の岩手・宮城内陸地震は14日、発生から10年を迎えた。被災地の宮城県栗原市では発生時刻の午前8時43分、遺族や市民が追悼のサイレンに合わせて各地で黙とうした。
 土石流にのまれ、7人が犠牲になった同市栗駒耕英の「駒の湯温泉」の慰霊碑には、遺族や地区住民ら約30人が集まって祈りをささげた。
 温泉従業員だった母高橋恵子さん=当時(55)=を亡くした会社員菅原恵美さん(41)は「すごく優しい母で姉妹のような関係だった。また会いたい。10年たってもこの気持ちは変わらない」と涙ぐんだ。
 同市花山の慰霊碑には遺族と地域住民、市関係者ら約20人が訪れ、献花台に花を手向けた。妹の森洋子さん=当時(58)=を亡くした仙台市青葉区の室伏節子さん(71)は「彼女を思うとつらくなるので、花山地区にはほとんど足を運べずにいた。今も胸が苦しい。妹ともっと一緒にいたかった」と目頭を押さえた。
 栗駒耕英地区と花山地区には千葉健司市長と千葉章副市長がそれぞれ訪れ、慰霊碑に献花した。この日午前11時からは同市築館の栗原文化会館で市主催の追悼式もあり、約300人が参列した。


2018年06月14日木曜日


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