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<岩手・宮城内陸地震10年>亡き人への思いずっと 栗原で追悼「風化させず教訓次世代へ」

栗原市主催の追悼式で犠牲者に黙とうする遺族ら=14日午前、同市築館の市栗原文化会館

 岩手・宮城内陸地震は14日、発生から10年となった。宮城県栗原市内の慰霊碑前では遺族らが鎮魂の花をささげ、手を合わせた。市主催の追悼式もあり、関係者が地震の教訓の継承を誓った。

 土石流にのまれ7人が犠牲になった同市栗駒耕英の駒の湯温泉。市の観光アドバイザーで宿泊客だった麦屋弥生さん=当時(48)=と親交が深かった同市一迫のユリ園経営黒沢征男さん(74)と妻征子さん(73)は、慰霊碑に自宅のユリを手向けた。
 征男さんは「長女も世話になった。麦屋さんのまいた種が実を結んでほしい」と話した。
 同市花山地区の慰霊碑では、同市に渓流釣りに出掛けたまま行方不明になった七ケ浜町の会社員池端桂一さん=当時(44)=の妻志津江さん(55)が子ども3人と献花した。
 志津江さんは「当時のいろんなことを思い返した。支えてくれた人たちに感謝したい」と目頭を押さえた。長女(27)は「今も父が亡くなったという実感がない。父を思う気持ちはずっと同じだと思う」と語った。
 市栗原文化会館であった市主催の追悼式に、遺族や関係者約300人が参列。千葉健司市長が「教訓を風化させず次の世代に伝えていく」と誓った。前市長の佐藤勇さん(75)は「遺族の思いは生涯忘れることができない」と振り返った。
 内陸地震と同じ年に生まれた栗駒小4年の児童42人による発表もあった。栗駒山麓の復興の歩みや耕英地区開拓の歴史などを語り「魅力ある栗原をつくっていきたい」と声を合わせた。


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2018年06月15日金曜日


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