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全域家屋倒壊の恐れ 岩手県が小本川氾濫で浸水想定

 岩手県は15日、2016年の台風10号豪雨で氾濫した小本(おもと)川(岩泉町)の洪水浸水想定区域を公表した。過去最大規模の雨が2日間降り続いた場合、下流域の大半で5メートル以上浸水すると予測した。20メートルの浸水が想定される地区もあり、ほぼ全ての流域で氾濫による家屋倒壊の危険性がある。
 国土交通省のマニュアルに基づき、支流を含む小本川流域686.5平方キロで想定される最大の48時間雨量を501.7ミリと設定。1年間に観測される確率は0.1%程度で、雨量は台風10号の2.6倍に相当する。
 データを基に洪水発生時の浸水範囲を地図に示し、浸水深や継続時間を算出。台風10号による小本川の氾濫で入所者9人が犠牲となった高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」が立地していた乙茂(おとも)地区は5〜10メートルの浸水を想定した。
 下流の袰野(ほろの)地区などでは10〜20メートルに達する。支流の清水川が氾濫した場合、国の天然記念物「龍泉洞」で0.5〜3メートルの浸水が予想される。町役場は区域外となった。沿岸部の小本地区では50センチ以上の浸水が最長で3日間続く。
 これとは別に県は、年間観測確率2%の想定雨量246.1ミリでも浸水想定区域を試算。この場合、下流部の最大浸水深は10メートルとなる。
 県は、小本川と同様に水位周知河川に指定している北上川、松川、簗川についてもホームページで浸水想定区域を公表。流域市町村は区域図を基に今後、ハザードマップを策定する。


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2018年06月16日土曜日


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