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<子ども食堂>岩手の運営12団体が連携「居場所ネット」結成 貧困解決の入り口目指す

食事会で仲良くカレーを食べる子どもたち

 岩手県内各地で「子ども食堂」を運営している12団体が、スタッフの研修や集まった寄付金の融通で連携する「子どもの居場所ネットワーク」を結成した。東日本大震災で被災した沿岸部では、実態が見えにくい生活困窮世帯の支援にも取り組む。
 県内は13市町村に計19カ所の子ども食堂がある。沿岸部は陸前高田市のほか宮古市、大槌町、山田町、洋野町で1カ所ずつ運営されている。
 このうち陸前高田市では先月中旬、子どものストレス解消や親の孤立防止が目的の食事会「たかた☆ゆめキッチン」があった。親子連れなど約70人が参加。子どもたちは遊びで体を動かし、カレーを食べた。
 2歳の長女と参加した女性(27)は「娘も生き生きとして普段よりいっぱい食べた。自分も穏やかな気持ちで食事できた」と話す。
 3月に始まった食事会は子ども支援団体などでつくる実行委員会が運営。月1回の開催で、誰でも参加できる。
 市の調査では、中学生までの子どもがいる世帯の1割が過去1年間に必要な食料を買えなかったことがあると回答。実行委の蓑島(みのしま)和憲代表は「心が豊かにならない限り、貧困問題も解決しない」と訴える。
 宮古市社会福祉協議会が運営する「しおかぜキッチン」は一人親や生活困窮家庭が対象。市職員や民生委員、スクールカウンセラーがスタッフを務める。食堂の利用を機に就職活動を始めた親もいるという。
 ネットワークの山屋理恵共同代表は「子どもの貧困問題をわがこととして考える地域づくりが必要で、子ども食堂はその入り口になり得る。津波で崩壊したコミュニティーの再構築にも役立つはずだ」と話す。


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2018年06月16日土曜日


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