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<地元就職希望率>東北最低の山形 宮城と生活圏一体化「Uターン戦略」に力

山形県が山形市で開催した学生向けインターンシップセミナー。宮城への進学者にも力を入れる考えだ=2017年11月

 東北6県で地元就職希望率が最も低く、唯一3割を切った山形は、隣県の宮城と生活圏の一体化が進む。宮城を地元と捉える学生が増えており、人材流出を懸念する山形県などは、宮城の大学で学ぶ県出身者のUターン就職促進に力を入れている。
 マイナビ調査で山形県の高校出身者に地元と認識する範囲を複数回答で聞いたところ、「山形」との回答は98.4%。「山形」と「宮城」、または「宮城」を地元と答えた学生が47.5%に上った。東北の他県で宮城を地元とした割合は岩手41.4%、福島36.8%、秋田28.4%、青森0%で、山形が最も高かった。
 1日最大80往復の高速バスが県都間を結んでいる上、移動も1時間ほど。平日は通学や通勤客、週末は行楽や買い物客が行き交うことが、仙山圏を地元と捉える背景にあるとみられる。
 国の2017年度学校基本調査によると、山形の高校出身者が入学した大学の所在地は山形888人、宮城855人でツートップを占めた。
 「Uターンの大事な人材として、宮城に進学した学生に期待している」と山形労働局職業安定課の担当者。県内で開く企業説明会、合同面接会のPR資料を宮城のほとんどの大学に配布するなど、呼び込みに努めている。
 山形県も学生への地元就職情報メールの配信、仙台市をはじめとする大学と県内企業との情報交換会などを企画。地元出身学生を主なターゲットに、県内企業のインターンシップの情報や活用術を伝えるセミナーを開催する。本年度は初めて仙台に会場設定した。
 セミナーは年2回。初回は22日、仙台市青葉区のマイナビ宮城支社で実施する。県雇用対策課の担当者は「通学、通勤が可能な仙山圏を地元と考える傾向は今後も強まるだろう。まず山形の企業を知ってもらい、卒業後は山形の企業に就職して地域の力になってほしい」と話す。


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2018年06月16日土曜日


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