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<この人このまち>イベント演出、「へそのないまち」の駅前に活気

<かとう・のりひろ> 1970年多賀城市生まれ。仙台工高卒。本業は管工事などを手掛ける鉄工所の3代目社長。市内で妻と2人暮らし。多賀城市観光協会副会長、史都多賀城万葉まつり実行委副委員長などを務める。

 「へそのないまち」と呼ばれる多賀城市で、玄関口のJR仙石線多賀城駅周辺のにぎわいづくりに取り組む。T・A・P多賀城は、夏にビアサミット、冬にイルミネーションで彩る「悠久の詩都(まち)の灯(あかり)」のイベントを催し、昨年、市政功労者賞を受けた。代表代行兼事務局長の加藤則博さん(48)に聞いた。(多賀城支局・高橋秀俊)

◎夏と冬の風物詩ができて、にぎわい復活に手応え感じる
T・A・P多賀城代表代行 加藤則博さん(48)

 −発足の経緯は。
 「JR仙石線多賀城駅前にあった大型商業施設が2002年に撤退し、駅前が閑散としていました。仙石線の高架化が決まり、にぎわいを復活しようと05年に結成。名前は、タウン・アクティベーション・プロジェクトの略称です」
 −団体の特徴は。
「消防団や農家のつながりから9人で発足し、現在は会社員と自営業者が半々の36人。会社員の代表に代わり、事務局長でもある自営業の私が動き回っています。酒販売、電気工事、運送など会員の業種は多様で、イベントの企画や運営を自らできる強みがあります」

 −これまで、どんな取り組みをしていますか。
 「06年に多賀城市と天童市が友好都市を結んだ縁で、多賀城市内で両市の物産を扱う市民まつりを開きました。活動実績が乏しく、交渉した天童市側の団体に当初は相手にされず何度も足を運びました。結果は大盛況でした」

 −冬の風物詩になった「悠久の詩都(まち)の灯(あかり)」とは。
 「駅前広場をイルミネーションで飾り、06年に始めました。最初の1万2500球から4万球に増やしたところ、東日本大震災の津波で半数が流出。少しずつ買い足し、目標の市人口と同数の6万を超えました」
 「見物客に温かい食事を提供しようと、名物料理を試行錯誤しました。トマトを生産する会員の名前をもじった多賀城風ミネストローネ『タケヒローネ』がヒットし、団体の貴重な財産です」

 −今、力を入れているのは。
 「15年夏に始めた『多賀城ビアサミット』です。おいしい飲み方セミナーやライブ演奏があり、今年は7月13〜15日です。夏と冬の風物詩ができて、にぎわい復活に手応えを感じています」

 −課題は何ですか。
 「会費がなく、イベントの収益を次のイベントに充て、基本的に会員の手弁当なので大規模開催が難しい。私自身も他団体の各種イベントに関わり、これ以上身動きが取れません」

 −将来の目標は。
 「16年3月に駅北口に市立図書館ができ、昨年は駅南口広場も整備され、土日の多賀城駅利用客が増えています。多彩なイベントができるように法人化して専属職員を置くことなどを考えています」


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2018年06月18日月曜日


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