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<震災遺構>旧門脇小校舎に観察棟 ワークショップで設計業者が素案

旧門脇小の思い出や震災当時の様子を振り返り、意見を交わしたワークショップ

 東日本大震災の遺構として保存される石巻市の旧門脇小校舎の活用法を話し合うワークショップが17日、市防災センターであり、設計業務を請け負った共同企業体が計画素案を初めて示した。観察棟を新設し、津波火災の爪痕が残る教室などを見学する内容。出席した市民からは展示内容の改善を求める声が上がった。
 素案では鉄筋コンクリート3階の校舎の両端を解体。東側に3階の観察棟を建設し、津波を受けた1階の校長室や、津波火災の痕跡をとどめる2、3階の教室を見られるようにする。
 校舎裏の3階建ての特別教室棟は、3階を旧門脇小の思い出や震災被害を伝える展示にする。2階は石巻市全体の被害をまとめ、1階は企画展示スペースと多目的学習室を配置した。
 ワークショップでは住民ら出席者20人が4班に分かれて意見交換。特別教室棟の2階に震災当日の星空を再現するスペースを設ける素案に対し、「門脇の住民は校舎が焼ける様子や津波を見ていた」と異論が出たほか、未定の運営面に関して「ハードとソフトは一体で話を進めるべきだ」との指摘もあった。
 次回は7月8日に同所であり、今回の意見を反映した計画案について議論する。共同企業体は仙台市青葉区の鈴木弘人設計事務所など6社で構成し、4月に市と契約した。


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2018年06月18日月曜日


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