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<地上イージス配備>「新屋ありき」に住民不信 説明一方的、具体性欠く

説明会で質問をぶつける新屋演習場の近隣住民

 地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の候補地、秋田市の新屋演習場は住宅密集地に近く住民の不安は強い。防衛省は今月1日の防衛政務官派遣を皮切りに、14日は秋田県議会と秋田市議会に、17日は地区住民に説明。夏以降の現地調査を前に既成事実化へ着実に進めている。しかし、「住民理解が重要」としながらも「新屋ありき」の意向がみえ、住民は不信感を募らせている。

 昨年11月、報道で新屋演習場が候補地として検討されていることが突如浮上。しかし、東北防衛局が県に連絡する5月14日まで表面的な動きはなく、住民は疑心暗鬼を募らせた。
 17日の説明会で同省の五味賢至戦略企画課長は「何も決まっていない段階で報道された」と釈明した。しかし、新屋演習場周辺について「かなりの数の人が住まわれている。影響を確認したが、現時点で大きな問題があるとは認識していない」と述べた。
 地域が知らないうちに防衛省側が検討を重ねていたことに、住民は不信感を抱く。同市新屋寿町の会社員女性(50)は「新屋ありきで進んでいることが分かった説明会だ」と憤る。
 同市新屋割山町の会社員女性(46)が「説明は一方的で、われわれが知りたい内容とほど遠い」と指摘するように、住民は説明に納得していない。「丁寧に説明する」との繰り返しにいら立った出席者が「もう聞き飽きた」と言い返す一幕もあった。
 住民の不安は払拭(ふっしょく)されず、同市新屋松美が丘の自営業の女性(48)は子どもへの影響を懸念し、「地域を後回しにしている」と批判した。
 同市勝平台の無職柴田明美さん(65)は「施設が攻撃される可能性はゼロではない。安心して暮らせない」と強調。「(配備)強行はしない」との説明にも「丁寧な説明をしても住民が反対ならどうするのか」と不信の目を向けた。


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2018年06月19日火曜日


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