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<インバウンド>訪日観光をより快適に 外国語案内と送迎一体化「アトラクシー」仙台の企業が今夏始動

ガイドのルートを打ち合わせる後藤さん(右)と小野寺さん

 観光プロモーションを手掛ける株式会社インアウトバウンド仙台・松島(仙台市)は今夏、国内で増加傾向の訪日外国人旅行者(インバウンド)向けに、観光地までの送迎と外国語でのガイドを一体化させたサービス「アトラクシー」を本格的に始める。
 4〜8人のグループ客の貸し切りを想定し、料金設定は今後検討。主に時間や経済的に余裕があるインバウンドをターゲットに目的地までの送迎に加え、利用者の要望に応じて観光地を巡り英語などで案内する。
 インバウンドに言葉や交通手段に煩わされず、できるだけ多く観光地を訪ねてもらうのが狙い。「アトラクティブ(魅力的)なタクシーを目指す」との思いを事業の名称に込めた。
 観光ガイド育成などのアトラク東北(仙台市)の社長後藤光正さん(44)が発案。運営主体となるインアウト社を今年1月、同社と中央タクシー(同)などが出資して設立した。インアウト社が申請中の第2種旅行業は今夏にも登録の見通しだ。
 昨年12月のテスト運行では台湾人やドイツ人ら4人を英語でガイドし、浅布渓谷(栗原市)や毛越寺(岩手県平泉町)を回った。移動の負担が少ない点などが評価され、事業化に踏み切った。
 アトラクシーの運転手は後藤さんと、翻訳業を営む仙台市泉区の小野寺恭子さん(43)の2人。「運転とガイドを両方こなすのは大変だが、お客さんから『あなたで良かった』と感謝されるのがうれしい」と小野寺さんは語る。
 2020年に東京五輪を控えインバウンドが増加する中、東北地方は2次交通や多言語案内表示の不備など課題が多い。インアウト社は東北各地のタクシー会社と連携を図り、各県で事業展開を目指す。
 インアウト社の執行役員も務める後藤さんは「言葉や旅行プランを立てる上でのストレスを少しでも軽減し、東北の魅力を感じてもらえるといい」と話す。


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2018年06月21日木曜日


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