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神戸の語り部「被災地支援のバトンを次世代へ」 あす、仙台で講演

これまでの活動を紹介する写真を展示し、被災地支援の継承について思いを語る荒井さん=せんだい3.11メモリアル交流館

 阪神大震災をきっかけに、東日本大震災や熊本地震など23年間にわたって被災地支援を続けるNPO法人「ひまわりの夢企画」(神戸市)代表で、同市の「人と未来防災センター」語り部の荒井勣(いさお)さん(72)が23日、仙台市若林区のせんだい3.11メモリアル交流館で講演する。荒井さんは「若い人に災害支援の経験を継承したい」と話す。

 荒井さんは1992年から、神戸市で子どもたちとヒマワリを育てる青少年育成活動に携わった。95年の阪神大震災で子どもたちの多くが家や家族を失った際には、リヤカーを加工した手製の給水車をこしらえ、避難所となった学校を回って水を配った。
 がれきだらけになった街を明るくしようと96年にNPOを設立し、かつて子どもたちと一緒に育てたヒマワリの種を被災者に配布し、植栽活動を開始。収穫した種は2004年の新潟県中越地震、08年の岩手・宮城内陸地震の被災地に送り、各地の仮設住宅や避難所などで多くの花を咲かせた。
 東日本大震災では発生から12日後、気仙沼市の避難所に入り、トラックで運んできた発電機やガス給湯器などでシャワー室を設置。子どもがおやつを囲むサロン、大人にアルコールを提供する憩いの場をつくり、その後も引き出物など未使用の食器を全国から集めて無料配布するなどした。
 荒井さんは「体を洗いたくなる時期、生活再建に踏み出す節目など、被災者だからこそ分かることがある」と話し、「災害は各地で起き続ける。今度は東北の人々が支援する側に立ってほしい」と呼び掛ける。
 午後1時。入場無料。会場では、荒井さんの活動ぶりを紹介する写真展も7月1日まで開催する。連絡先はせんだい3.11メモリアル交流館022(390)9022。


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2018年06月22日金曜日


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