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福島・広野で高級バナナ実証栽培へ 寒冷地対応品種の産地化探る

 福島県広野町と町振興公社は、寒さに強い高級バナナの実証栽培を年内にも始める。希少な国産バナナの市場性に着目。東京電力福島第1原発事故からの復興をけん引する特産品開発の可能性を探る。
 町内の二ツ沼総合公園にある休止中のビニールハウスを活用。公園指定管理者の振興公社が苗80本ほどを導入し、生育具合や収量、コストなどを検証する。
 導入を想定するバナナは岡山市の農業法人が開発した。独自の品種改良で、寒さに順応し、苗の生育も早いという。味は濃厚で甘く、無農薬栽培で皮ごと食べられる特徴がある。
 岡山市内の百貨店では岡山県産が「もんげーバナナ」の商品名で販売され、1本648円と高価ながら人気を呼んだ。広野町など双葉郡をエリアに含む福島さくら農協(郡山市)も今年1月、農業関係者を対象に説明会を開くなど、産地化を検討している。
 広野町では営農再開が進み、本年産のコメの作付けは原発事故前の水準に近い約160ヘクタールに達している。町は「2020年の東京五輪・パラリンピックまでに、復興をアピールできる新たな産品として形にしたい」とバナナに期待する。


2018年06月22日金曜日


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